ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

理系か文系か

to be or not to be,,,
(生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ)『ハムレット
ほどではないにしても、
理系か文系か、と日本ではよく話題になる。
”日本では”と言ったのは、海外のパルたちから
「理系は~」という言い方を聞いたことがないから。
日本なら、「ほら、彼女、理系だから…」で通じるような
ちょっと含んだ言い方ができない。

花子の高校の先生方の離任式は2時間にわたるもので、
先生方一人一人が15分強のスピーチで、
「しんどかった」らしい。
その中で、覚えていることは1つ。国語のおばあちゃん先生が
「理系か文系か、そんな小さいことを言わずに本を読め!」と
話したことらしい。
その先生は読書による語彙力はある日、急に「増えている!」と
自分で気づくものではない。
ただ、ある年齢を境に、「読書してきている人だ」と他者からもわかる、
それが読書の成果だと話したらしい。
花子はそれを聞き、確かにその年齢でその言葉?と思う大人がいる、
と話していた。

言葉の選び方、という観点で言うと、
私の苦手な先生は”理系”が多い。
末っ子の担任の先生が数学担当で、入学式早々、”微妙”なことを言った。
いや、先生の言いたいことはわかるよ、
でも、AはBであるからといって、BはAだとは限らないと思う…。
もっと丁寧な説明がいったんじゃないかな…
多様性だとか個性の尊重の時代にそれを言うんだ…若いのに…
誤解を招きそうで、その言葉の選び方はない…と思ってしまった。

高校受験生の息子の塾の数学の先生が同じタイプで…
「もっと考えて勉強しないと、このままですよ。」と息子に言う。
いや、わかる。
私も口が酸っぱくなるほど言ってしまうから。
でも、でも…と、その言い方はう~ん…と思ってしまう。
私が生徒ならやる気をなくすわ、と。
塾の英語担当の先生はいつも前向きな言葉がけをしてくれる。
胸中は数学担当の先生と同じで「同じ間違いばかりしていたら、進まない」
と思っているに違いない。
それでも、息子にかける言葉は小さな進歩を見逃さず、
結果が出ない中で努力を続けることを褒め、
明るい未来について語る。
息子以上に、親の私が救われているかも…と思うほどに前向きな言葉がけ。

理系の先生って、なんて言葉の選び方が下手くそなんだ!
もっと前向きになれる言葉を知らないのか?
それに比べて文系の先生の誉め言葉の豊富さよ!と感心していた。
さすが文系だ!語彙が豊富だ!と。
でも、これも読書量の差なのかもしれない…と思ったりもした。
理系か文系か…どっちでもいいから本を読め!と私もこどもたちに言おう。