ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

美容院での通訳

ロンドンのパルが我が家に滞在中にしようと
計画したものがいくつかあるうちの一つ、
日本の”美容院”へ行くこと!
私の行きつけの?美容院へ行くことにした。

カラーとカットとヘッドスパの予定。
前日の夜からショートにするかミディアムにするかロングのままか…と
悩んでいた…って、ショートかミディアムかロングで悩むって、
全然決まっていないってことじゃないか!?
写真を持って行った方がイメージを共有しやすいから、と
彼女とまずは髪の毛の長さを話す。
彼女の夫が「僕はショートが好きだ」と話していて
ショートにしようか、と揺れ…
「でも、やっぱり長い髪ってずっと憧れててやっと長くなったし…」と
彼女はロングに揺れ、
「それなら折衷案でミディアムは?」と私がボブをすすめ…と
各種悩んだ結果、枝毛だけ切る!と。
そうしよう!それでいい!
枝毛:split ends
ロンドンのパルとひたすら語った枝毛。

そして、ロンドンのパルは髪の毛を青色にしたいという話だった。
私は最近の流行りのインナーカラーとして青色を入れるのだと
思って話を聞き、こんな感じ?と画像を見せると、違うという。
彼女の見せてくれた画像はインナーカラーではない。
これは…なんて呼ぶんだ?メッシュでもないし、ハイライトでもない、
とカラー用語に詳しくない私が困惑していると、
夫は”グラデーション”では?と。
画像を美容師さんに見せつつ、やってほしいことと
嫌なことをきちんと伝えれるようにと何度もロンドンのパルと確認。
ここを間違えてはいけないと何度も確認し、あとは楽勝だろうと
思っていた。

美容院で美容師さんに画像を見せながら伝える。
当初の予定ではブリーチをせずに青色を入れる、
ただし、トップからではなく肩から下部分のみ!
青色も色カタログから選ぶと、ロンドンのパルが選んだ青色は
ブリーチなしではあまりきれいに入らないということで
ブリーチをしてもいい?と確認。

彼女の希望のカラーリングはメッシュと呼ぶのか、
ハイライトと呼ぶのか
それともグラデーションなのでしょうか?と美容室で
カラーリング用語の質問をする…。
美容師さんはいろいろと丁寧に画像付きで説明してくれた上で
(全く覚えていない!)
「バレイヤージュにしましょう!」と…。
はい?
What?
なんだ、その新しい単語?!
美容師さんは"バレイヤージュ”と英語風に発音したけれど、
いや、それ英語じゃない。フランス語っぽいんだけれど…。
英語風に発音していたけれど、ロンドンのパルももちろん知らず…
バレイヤージュは「箒で掃く」という意味なんですよ、と。
ますます英語ではないじゃん!!とロンドンのパルと言う。
しかし、画像を見せてもらい、これに決定!

その後、ブリーチのときにアルミホイルで髪を巻かれた
ロンドンのパルは「鶏肉になった気分」と言ったので笑っていると
「鮭の気分ですか?」と美容師さん。
二人にそれぞれが言ったことを伝え、文化の差だわ~!と笑った。
…と順調なときもあったけれど、美容院での通訳、
想像以上に大変だった。

ヘッドスパのオイル選択時の名前や効能…
薬事法について美容師さんが滔々と語った時の通訳…
いやいや、それ事前に資料頂戴!と思った。

日本の美容院でのシャンプー、後ろにシャンプー台があり
椅子が動く…というものが多い。
イギリスでは前かがみになる方式が一般的らしい。
それを知らなかった私、何も言わなかったので
ロンドンのパルは急に動く椅子にびっくりしていた。
その後のドライヤーが二人がかりだったことにも
(ロングだったから?)
「映画スターになった気分!」と喜んでいた。

そして、完成した髪型、「いい!!思った以上に良い!」と
私とロンドンのパルは満足。
ヘッドスパもすごく気持ちよくて寝そうになったらしい。
彼女がうっとりしているとき、私は美容師さんが
次にするトリートメントの説明をしてきて、わからない単語を
必死にググってましたけれど!
「スミ入りなんです」と言われて、
炭?それとも書道の墨?なんのため?はい?ともうパニックになっていた。
美容院の通訳くらいならできるだろうと思ったのに
ぐったりと疲れた。