ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

梅干し顔とマナー

日本旅行中のロンドンのパルから送られてくる
今日のトップニュースがいろいろと興味深い。
彼女たちは外国人旅行客が好まない、少ない場所を選んでいるらしい。
…とロンドンのパルは思っているけれど、
たまに「それは王道コースなのでは?」と日本人の私が思うような
観光地も入っている…。

地元のスーパーに行ってみたりしたこともそのひとつ。
ロンドンのパルは肉を食べない。
そんな彼女に用意していた”おさかなソーセージ”を
彼女たちはいたく気に入り、「東京でもあると思う?」と聞いてきた。
・・・こちらの片田舎のスーパーにあるんだから
東京には絶対にあるわよ!ハム、ソーセージコーナーよ、と
彼女に伝えたところ、その晩、彼女の夫は一人、スーパーへと出かけたらしい。
彼女が娘ちゃんを寝かしつける間に任務を遂行するために。
任務は無事に遂行され、そのほかにも柿の種チョコ味や
干し芋にレンコンチップス、おかきと各種お菓子も仕入れてきて
ロンドンのパルが大喜びしていた。

そんな”おさかなソーセージ”を売っているという理由で
”お気に入り”になったスーパー、
(日本で売ってないスーパーを探すほうが難しいと思うけれど)
別の日にはそこで高齢女性につかまったらしい。
彼女はロンドンのパルたちにずーーーっと日本語で話しかけてきて
日本語が理解できないまま、相槌も打てず、
礼儀的にはどうすればいいのかもわからず聞き続けたらしい。
正解はなんだったと思う?と聞かれた。

相槌なんて求めていなくて、ただ語りたかったのだと思う。
また耳が遠く会話が難しい高齢者もいて、
会話が成り立っているのかいないのか…なまま話が進んでいることもある。
その女性が話し終え、立ち去るまでロンドンのパルたちは聞き続けたらしい。
なにについてその女性が話していたのかわからないまま。
外国人に怯む日本人も多い中、日本語で気にせず話しかけてきたことに
ロンドンのパルは驚いていた。

その一方で、とあるフェスティバルに遭遇して見学したところ、
"sour face"をされた、ということも同じ日にあったらしい。
sour face?(酸っぱい顔)?と聞くと
「梅干し顔」と言われたけれど…梅干しの顔ねぇ…
しわくちゃってこと?すっぱっ!!ってなったときの顔…
もうちょっと説明してくれる?と聞くと、
フェスティバルの見学をしていたら、数人の日本人が酸っぱい顔をして
その場を去った、と。

説明されてもわからなかったので、「なんで?」と聞くと、
「わからない」と。
多分…と答えようとしたけれど、私にもわからないんですけれど!
彼女が見せてくれた画像と動画からは地元のちょっとしたお祭り。
でも、外国人が見学するのを嫌がる理由がわからず…
人見知りだったのかもね~と答えておいた。

しかし、なんでsour face(酸っぱい顔)をするんだ?と思い
調べてみると、sour face、日本語で訳すと苦虫をかみつぶした顔だった。
日本語を直訳したらbitter face(苦い顔)と言いたくなるけれど
英語ではsour face(酸っぱい顔)なのね!!とロンドンのパルに話すと
Interesting!(面白い!)と言っていた。

フランスのパルに日本とフランスでマナーが違うことって、
例えば何があると思う?と聞かれて、麺をすする音以外には
思いつかなかった。
きっとたくさんあるのだろうけれど、根本は同じで、
笑顔で挨拶すればそれだけで礼儀として十分だと思う、
そんな話をロンドンのパルとした。