ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

"The Kind Worth Killing"

"The Kind Worth Killing"

 

読み始めるまでに躊躇したのはスリラーで読後感がいまひとつ、
と聞いていたから。
読み始めると、早朝から深夜まで読み、4日で読破。
アメリカ英語で読みやすいけれど…性描写に違和感あり、
というよりも嫌悪感あり…。

あらすじは、空港のラウンジで出会った女性に妻の浮気を語るテッド。
見知らぬ女性の気安さで話しこみ、浮気妻の殺害計画を立てる。
綿密な計画のハズが…。

これは、サスペンスではなく、多分、ジャンルはスリラー。
海外のスリラーを読んでいて日本のスリラーとは違うわ~と
日本のスリラーをあまり読んでいないのに思う。
殺害の動機が軽いのよ。
「えっ?そんなことで?」みたいなことで、気づくと殺してる、
いやいや、そんなことで殺人していたら、どれだけ殺してもキリがないだろう、
と心配になるほど。そして、キリがない…そうなるだろうよ。
人物描写も「あの性格なら、やりかねない」というような
綿密で骨太な人物描写もない(足りない)ので、
洋書のスリラーを読んでいると、「サイコパスばかりなの?」と思う。
基本的には1つの物語に1人のサイコパスだと思う。
えーっと、アノ人もサイコパス、彼女もサイコパス、彼も…って
みんなサイコパスじゃないの?!と思う物語だった。

しかも、これがかなりスリラーというジャンルではおすすめ!と
海外のbooktuberが言っていたりしたのだけれど、
「これが?!」と絶句。
スリラーというジャンル好きにはありなのか?
二転三転するとあったけれど…ちょっとそれはよく言いすぎ…と思ったり。
登場人物の女性の誰にも共感できず、
これは男性読者向けの本なのか?とすら思ってしまった。

51冊目、新年最初の本はもっとあたたかい気持ちになる本にすればよかった、
と読後感が後悔しかない。