ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

衝撃

現在、日々を忙しく過ごしている。
息子の高校入試結果発表までに、各種、詰め込んでいる。
用事でいっぱいにしておかないと気になる。
「動悸が収まらない」と実家の母も気が気ではない様子で
毎日、「今日の太郎はどうだい?」と聞いてくる。
私と実家の母は動悸がするし、血圧は高いままだけれど、
太郎は糸の切れた凧よろしく遊びまわっている。
あんなに能天気に発表までを過ごせたら、幸せだろうなぁと
思わずにはいられない。

入試後に卒業式があった。(発表はまだ!)
太郎は「卒業式後に卒業アルバム見せるわ」と意味深なことを
数日前から言っていた。
そして卒業式、着物を着た私は想像以上に草履が痛くて
写真撮影もそこそこに「先に帰るよ」と帰った。

卒業式は、まさかの先生が「もう感情が爆発して言葉が出ない」
「涙がこらえられない」というほどの感動的なシーン、
涙が一滴もでない。
あちこちで泣いている保護者がいた。
・・・この先生、不登校の原因になったトラブルの相談に行ったとき
「部活があるんですけれど。」って言ったんですけれど。
我が子のことではなく、付き添いで私はいっただけだったけれど、
つい「部活と不登校と、どちらが大切ですか?」と聞いてしまった。
その後は背もたれにもたれて、ふんぞり返って話を聞いて
くださいましてね…。

その面談場所に案内してくれた先生は個人情報満載の
進路資料室に通してくれて…
おいおい…と呆然としていたら、ほかの先生がいらっしゃって
「こんなところに入られては困ります!」と怒られた。
鍵がかかっていた進路指導室に勝手に入れたと思いますか?
案内されて、待機するように言われたんですけれど?と
つい言ってしまったら、無言で別室へ案内された。
スマイルも謝罪もきっと有料…
生徒には「大きな声であいさつを!」って言っているらしいけれど。
各種、素晴らしい反面教師を揃えている中学校です。

「僕たちが至らないばかりに、生徒にも保護者にも迷惑をかけた」
なんていうスピーチについ「本当にそう!」と頷きそうになった。
学校や先生の適切ではない行動の結果、
生徒間トラブルが全く終焉しなかったことがあった
当事者だったママ友を見ると泣いてた…。
ちょっと、あなた2年前のアレを忘れたの?
警察沙汰にまでなったじゃん!

そんな卒業式、それよりも最大の衝撃は太郎の卒業アルバム。
「彼女を大事にしろよ!」と、ほぼ全員から書かれていた。
ちょっと、誰?
まさか…?と聞くと、想像した女子生徒の名前がでてきた。
夫は「写真!写真!」と言うので、卒業アルバムを
見せようとすると、太郎が「今日、撮った」という
卒業証書を前に持ったツーショット!
誰に撮ってもらったの?と聞くと、「おかあさん」
いやいや、私は撮ってない。
「”彼女のおかあさん”って、ちゃんと言って!」と
家族でぎゃーぎゃー騒いだ。
いや、もう最近の子についていけない、と実家の母や妹に
伝えると、向こうでも衝撃を受けていた。
不思議だけれど、他人の衝撃を見るとちょっと落ち着く。

アグネス・チャンが3人の息子たちに言った、という言葉を
私もいつかこどもたちに言うのかしら?と思っていたけれど
想像したより早かった…。
でも、言っとく!
"No drugs, No alcohol, No baby! "
(違法薬物禁止! 飲酒禁止! 赤ちゃん禁止!)
15の息子は言っていた。
「わかってる」…絶対、わかってない、これ…。

一応、聞いとく。「友達って言ってなかった?」と聞くと、
「友達として、なんでも話せて、気が付いたら…」と語る15の息子。
成長したな~と思うべきだろうけれど、
10年早いねん!!と喉まで出かかった。