ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

人間味を感じる

英検準1級受験時のライティング対策でお世話になったIDIYに
定期的に英作文を書いて添削をしてもらっている。
日替わり英作文課題があり、その課題が面白い時、限定。
「あなたがいままで挑戦したかったけれど、していないものは?」
「リーダーに最も必要な素質だとあなたが思うものは?」
「ストレスのコントロールをどうやってしている?」など。

そして、今回は「あなたが訪れて楽しめなかった場所は?」というお題で
英作文を書き、いつものイギリス人男性講師に添削をお願いした。

私が訪れて楽しめなかった場所、ずばり、アジアのリゾート地。
小学生のときに家族旅行で行ったリゾート地、
私がホテルのプールで泳いでいるとき、フェンスの外にはバロック小屋に
薄汚れた服装の子ども…しかも私と同じ年くらいの。
その子をフェンス越しに見ながらプールサイドで飲んだジュースの
味がしなかったことを一生忘れない。
リゾート地は貧富の差を感じる場所で、いろいろと考えると
全くリラックスできず、海外のリゾート地にはもう行きたくない。

そんな英作文を添削してもらった。
講師が書いていた。
「僕も5つ星ホテルのバンガローに泊まったことがあるんだけれど、
そのとき従業員たちはホテルの敷地内のテントで寝ていたんだ。
すごい居心地悪かった。」と。
”Very uncomfortable”を”居心地悪い”と訳したけれど…
もっとしっくりくる日本語があるような、でも、私には出てこない…。

"You are right, it is often the case at resorts that
you can see a sharp contrast between the luxurious life of the guests
and that of the local people."
(リゾート地ではしばしば贅沢な生活をする客たちと現地の人々の
対照的なことが際立つことがしばしばある。)

高級リゾート地でも、従業員が高収入なわけではない、ということが
従業員のテント泊からわかってしまう。
そうすると、この宿泊料の大部分はどこへ?
現地の人々の労働力は搾取されている?
とか考え始めると、もうリゾート地を楽しめない。
海外のリゾート地より国内温泉旅行のほうが好きな理由の一つに
日本ではそこまでの貧富の差を感じないからかもしれない。

いままでIDIYで13人の講師に添削をしてもらったけれど、2回目、3回目と
お願いしている講師は二人。その内の一人はいま休止中。
彼らの何が私は好きで、彼らを選択するのだろうかと考えていた。
ロンドンのパルに読んでもらった限りでは、ほかの講師たちも
とても丁寧に前向きなフィードバックをくれている。
それでも、なにか足りないのよね~と思っていたけれど、
今回の添削でわかった!
私はどうやら”ちょこっとプライバシー”がいる。
いつも添削をお願いしている男性講師(50代)は愛犬の話、
天気の話、今読んでいる本の話、旅行の話…と自分のいまや経験を
ちょこっと入れてくる。
添削を出すたびに講師の人格が形成されていく。
PCの向こうに人間がいるって思えるメッセージが
私には好ましく感じるのだと気づいた。