ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

"Think Again"

"Think Again”を読み終えた。

問題が起きた時に、語りやすい組織について語られていた章があった。
最近の流行りの”psychological safety”について、で
これを提唱したのは Amy Edmondsonで…。
psychological safetyがどういうものかというと、
組織内において罰せられることもなく、拒否反応を示されることもなく
忌憚なく意見を言えるという心理的な安全性で…と
読んでいて、気づく。
それって…数日前に私が買った本では?!と著者名を見ると、
まさにその人だった!!日本語の翻訳版!!
『恐れのない組織-心理的安全性が学習・イノベーション・成長をもたらす』

"Think Again"は組織心理学者の本になるらしい。
初めて聞いたよ、組織心理学者。とても興味深く読み終え、
次は"psycological safety"について読みたいと思っていたら
まさかすでに買っていたとは!

心理学の本は書かれていることをすでに経験として実践していたり、
漠然と思っていたものを書かれていたり、
毎回、実は思う。「言語化しただけ?」と。
いや、言語化が大切で難しいんですよね!!とわかってはいるけれど
新しい発見というものは特にないのに心理学の本には惹かれる。
対象が人間だからか?心理操作できるなにかを見つけたか?とわくわくする。

"Think Again"の最後、「あなたはこれに賛成する?もし、反対意見なら
なにがあなたの意見を変えますか?」
いや、それ!それが一番知りたいところですよ~と思うけれど、
やはりそこは謎のまま。

いままでとは違うジャンルの本だったので、新しく学んだ熟語がたくさん。
へぇ~、そんな言い方をするのか!と。

silver bullets:特効薬
flat-earther:地球平面説を信じる人。すでに間違いが指摘されていることを
       信じ続ける人
eureka moment:ピンときた瞬間、I have found itのギリシャ語。
cherry-picking;数多くの事例の中から自らの論証に有利な証拠のみを選び
       それと矛盾する証拠を隠したり、無視する行為のこと。

誰もがcherry-pickingをしたいとは思わないだろうけれど、
仮説を考える時点で、想定された結果があるわけで、データのとり方も
どうしても仮説に沿うようにしてしまうのでは?と
中学1年生の息子の自由研究の仮説を見ながら言ってしまった。
息子の仮説がとても当然で、「そりゃ、そうなるだろうよ」というものだった。
家族全員が息子の実験結果は予想通りすぎて面白くない実験になる!
と言ったほどだったのに結果は、仮説を裏切り、まさかの結果に…。
へぇ~…実はそうなるのか…意外…実際は違うんだ~、と
それぞれに”考え直す”契機になった。