ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

飽きないテーマは食べること

香港のパルから手紙が来た。彼女はコロナウイルスが世界を席巻してからいままで以上に本を読むようになった、ということを書いていた。彼女はミステリーもエッセイも旅行記もいろいろと日本語で読んでいるのだけれど、ジャンルが違えど、テーマは同じ。”食べ…

『キリン解剖記』

久しぶりに一気に読んだ一冊。『キリン解剖記』 キリンの解剖がしたい!とキリンの研究者になることを志し、日本で一番キリンを解剖した(だろう)キリンの研究者。哺乳類の頸椎は7つ、という定説がある、ということをこの本で知った。人間の頸椎もキリンの…

『平安女子はみんな必死で恋していた』

「いま読んでいる本は?」と友人や家族によく聞かれる。「イタリア人の本、日本文学。しかも古典。」と話すと、「えぇ?!」と毎回、驚かれた。 『平安女子はみんな必死で恋してた』 出てくる作品は『和泉式部日記』『更級日記』『蜻蛉日記』『竹取物語』…以…

『母』

芸能人や芸人、アナウンサーであっても本を読むと、その中身のなさにがっくりくることが多い。レビューなどでは、「抱腹絶倒!」と書かれてある本であっても「茫然自失」してしまうことばかり。芸能人、芸人、アナウンサーの本は人気にあやかった本でファン…

『文豪たちのずるい謝罪文』

引越しをして、そろそろ2週間。「美人は三日で飽きる」という言葉の意味がよくわかるようになった。「広い家も3日で慣れる」。ものが大体、どこにあるのかもわかってきて、家族の過ごし方もかなり固定されてきた。 1階の客間として使う予定だった6畳を私が自…

『女坂』と『おしん』をまぜまぜ

"A WOMAN IS NO MAN" 現在、3割読んだところ。パレスチナに住むアラブ人の少女(!)が数回会っただけのアメリカ市民権とりたてのアラビア人男性と結婚を決められ、結婚式の数時間後にアメリカへ行く。父親は気に入らないことがあると母親を殴り、彼女もベル…

今年の洋書1冊目

人生で2冊目、今年最初の洋書読破!"Can You Keep a Secret?" 映画化もされたので、観るのが楽しみ。”The Rosie Project"に比べると、読むのがとても楽だった。単語が簡単!そして、面白いので、どんどん読める。 'Now Conor,tell me,'says Jack in confiden…

今年の目標

新しい年になると、海外のパルたちが必ず聞く。"Do you have New Year resolutions?"(新年の抱負は?) 今年の目標って…、大人の目標ってむずかしいわーと毎年思う。年末になると、また目標を聞かれる時期だ…とちょっと憂鬱になるほどよく聞かれる。今年の目…

『つまづきやすい日本語』

NHKの『プロフェッショナル』で見て以来、気になっていた辞書編纂者の飯間浩明さんの本を読んだ。ちなみに彼の携わっている辞書は『三省堂国語辞典』。私と娘の花子は新明解国語辞典派。なぜか末っ子の次郎は角川必携国語辞典。でも、小学校に国語辞典を持っ…

『私、なんで別れられないんだろう』

『私、なんで別れられないんだろう』 恋人が高次機能障害になった漫画家の話。私には高次機能障害の友人がいる。4年前にその障害認定をされたとき、たくさんのできないこと、できなくなったことを彼女の家族から聞かされた。料理の味見ができない、優先順位…

『おでかけは最高のリハビリ 要介護5の母をウィーンを旅する』

介護に関する本は難しい、と思う。介護をする年齢の人々が読むともなると、読者層も高く目が肥えている。介護の成功体験談を読んでも、「その要介護度ならね…」と思ったり、環境がよかったのよ、とかお金があるからできたことね…と思ったりしてしまう。また…

『旅人』

『旅人』 旅人 ある物理学者の回想 (角川ソフィア文庫) 作者:湯川 秀樹 発売日: 2011/01/25 メディア: 文庫 この本を手に取ったのはちょっとした認識不足からだった。そういえば、以前ノーベル賞を受賞した日本人の誰かの文章を新聞で読んだとき、理系の人な…

『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』

やっと読み終わった本、『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』。 この本を読むきっかけになったのは花子の担任の先生。理系なのに”数字”を気にも留めず、”事実”にも気に留めず、整合性にも気に留めず…それでは、あなたの意見を変えるものは一体、なに?…

『すぐ「決めつける」バカ、まず「受け止める」知的な人』

Amazonのおすすめする本を購入するとき、なんだか敗北感を味わうのは私だけなのだろうか。そのおすすめが私の購入傾向を分析している結果だとわかっているけれど、いやいや、その本には惹かれてない!と天邪鬼なので敢えて買わない、Amazonでは。。。書店で…

『ギフテッド 育児奮闘記』

いままでで一番共感できたギフテッドの本といえるかもしれない。『ギフテッド 育児奮闘記』 ギフテッドのこどもといっても、タイプはそれぞれで突出した成果には結びついていないこどももたくさんいることなどが詳しく書かれている。では、どんなこどもがギ…

『才能はみだしっ子の育て方』

年末年始、ゆっくりと本を読んでいる。世界ギフテッド&タレンティッド・チルドレン協議会日本代表という立派な肩書を持つ著者。★3つ…というくらいに発見がない本だった。 例えば、学校へ行きたくないというこどもには、「学習内容について、どんなことがで…

読破!

終わった…。人生初の洋書読破が、まさか"The Rosie Project"になるなんて! The Rosie Project 作者:Simsion, Graeme 発売日: 2013/04/11 メディア: Kindle版 ロンドンのパルから「面白かったから回すわ!」と我が家にこの本がやってきたのは今年の2月。 単…

地道な努力に弱い

語学のテキストが売れるのは春だと聞いたことがある。春にはNHKの語学講座も開講されるので、心機一転、再チャレンジ!とみんなしたくなるのだろう。私も春にはよくNHKのテキストを買う。そして、それが続いたことはない。 この頃、まだ春ではないのに…

現実逃避の楽しみ

読書が趣味です!と公言していると、最近読んで面白かった本は?とよく聞かれる。 『少女たちの明治維新』 少女たちの明治維新: ふたつの文化を生きた30年 作者:ニムラ,ジャニス・P. 発売日: 2016/03/30 メディア: 単行本 『失敗の科学』 失敗の科学 失敗か…

化学者に必ず聞く!

"Chemist"、化学者に会うと、必ず聞く。「おすすめの本はなんですか?」と。ポスクロで2週間前に定年退職したドイツの化学者にハガキを出した。「うちの娘は有機化学が好きなんだけれど、おすすめの本はなんですか?」と聞いてみた。”化学者”と一言で言って…

ノーベル化学賞ダウドナ氏のインタビュー

ノーベル化学賞を二人の女性化学者がとった!これに勇気づけられる女性科学者は多いだろうし、理系女子の親である私もすごくうれしい。早速、いろんな媒体で過去のインタビュー記事などがたくさん再掲載されているのを見かける。 その中で、アメリカの女性化…

物理か…

週末、エジソン、レントゲン、ニュートンたちの伝記を読んでいた小4の末っ子、次郎が突然、言った。「母さん、僕は物理学へ進みたい。物理学が楽しいと思う。」と。私、しばし絶句する。いや、正直、末っ子の次郎は物理工学とか好きそうだな~とプラモデルと…

『少女たちの明治維新』

岩倉使節団とともにアメリカへ渡った日本人女性がいて、その中には津田塾大学を創設した津田梅子がいる、これが私の知っている津田梅子のすべてだった。 津田梅子とともにアメリカへ送られた5人の少女たちがみんな俗にいう逆賊だった。祖母が「西郷隆盛は逆…

shouldを使う

中2の花子、shouldを毎回、ショルド…ショルダー?と発音。肩じゃん!!と、つい突っ込んでしまう。 花子にshouldを会話で使うかと聞かれた。must(~しなければならない), should(~するべき)という表現はとても強い表現になるので友人同士ではほぼ使わな…

言語と性格

外国語を話すときと母語を話す時では性格も違う、という話にはとても興味がある。同じ人間が違う言語を話すだけで性格まで変わるのか? そんなことを思ったのは我が家でとっている読売の中高生新聞に津田梅子について書かれていたから。居島一平という芸人?…

『独学という道もある』

中2の花子の中学校生活をみていると、学校って、なんだろう…という思いになる。 「同じ時間に登校し、同じ時間に同じ内容の授業を受け、平均的で集団行動のできる人たちを作り出すのが学校」と大学時代に教授が言っていて、なるほど!と膝を打った。そして、…

ムキムキウィーク

ポスクロでコンピューターが無作為に選んだIDを引いたとき、以前は引いたIDが本屋さんだとか司書さんだと、「うわ~!!!」と、なんだか嬉しくなっていた。最近は、本屋さんや司書さんでも感動が薄くなってきた。読書好きでも同じ。意外どころか結構多…

『さようなら、ビタミン』

手帳の読みたい本リストに書いたまま、買うこともなくそのままだった本をついに読んだ。 『さようなら、ビタミン』 さようなら、ビタミン 作者:レイチェル・コン 発売日: 2019/04/26 メディア: 単行本 アルツハイマーの大学教授を父親にもつ娘、ルースの日記…

『骨を彩る』

『骨を彩る』を読んだ。 骨を彩る (幻冬舎文庫) 作者:彩瀬 まる 発売日: 2017/02/07 メディア: 文庫 中2の花子が先に読んだ本で、「面白かった」という感想通り、面白かった。小川洋子に似ている世界観だと思ったけれど、解説があさのあつこで意外だった。 …

『住んでみてわかった 本当のフィンランド』

フィンランドのエッセイは2冊目。『住んでみてわかった 本当のフィンランド』 住んでみてわかった 本当のフィンランド 作者:靴家さちこ,セルボ貴子 発売日: 2009/04/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) フィンランド人男性と結婚した女性のエッセイ。日本…